ヴィーガンが避けるべき化粧品に含まれる動物由来成分9選
化粧品の成分表ってカタカナが多くて何を原料にしているかとてもわかりづらいですよね。
特に動物由来のものを避けているヴィーガンの方であれば、成分についてはとても気になるところ。
今回はヴィーガンが避けたい化粧品に含まれる動物由来成分について解説します。化粧品選びの参考にしてみてくださいね。
(株)ラヴィステラ代表取締役。JAMHA認定ハーバルセラピスト、AEAJアロマテラピー検定1級、JOCA認定オーガニックコスメアドバイザー。ハーブ、アロマテラピー、ヴィーガンコスメ講師としてスクールを運営。お肌と地球に優しい化粧品を広めたいという想いから、ヴィーガンコスメブランド「ラヴィステラ」を設立。自ら化粧品開発に携わる。
1.コラーゲン
コラーゲンの原料は大きく分けて動物由来と魚由来があります。 コラーゲンはいずれも皮に多く含まれています。
そして、魚由来の中には皮の他にウロコを素材にしている場合があります。
一般に売られている動物性コラーゲンは豚皮のものが多いです。
魚由来のコラーゲンには、魚皮由来とウロコ由来のコラーゲンがあります。
2.エラスチン
エラスチンは主に「豚由来」と「魚由来」の2種類があります。豚由来エラスチンの原料は大動脈血管です。
魚由来エラスチンの原料は、マグロなどの回遊魚の心臓の補助ポンプとしての役割を担っている、白いゴムのような弾力を持った動脈球と呼ばれるものになります。
豚由来も魚由来も採れる量はわずかで、豚1頭あたり約1.2gしか採れないのだそうです。
3.ヒアルロン酸
ヒアルロン酸には鶏冠由来(鶏のトサカ)と、発酵法で得られる微生物由来のものとがあります。
保水力が非常に高いことから、多くのスキンケア商品やサプリメントに使用されています。
微生物由来のヒアルロン酸かどうかはメーカーに確認してみると良いでしょう。
ラヴィステラのスキンケアで使用しているヒアルロン酸は、微生物由来のヒアルロン酸です。
4.ラノリン
ラノリンはウールに覆われた動物の皮脂腺から分泌される蝋のことで、英語でwool wax(ウールワックス)、wool grease(ウールグリース)とも呼ばれます。
シャンプーや化粧品に使用されています。
5.馬油
馬の皮下脂肪を原料とする動物性油脂のことで、主に食用の馬を解体する際に腹や首の部位から採取されます。
ハンドクリームをはじめ、スキンケア商品に使用されることの多い成分です。
6.スクワラン
肌馴染みがよく保湿成分として人気の高いスクワラン。
スクワランには動物由来と植物由来とがあり、動物由来のスクワランは深海ザメの肝臓から取れる油を精製、水素添加したものです。
一方で、植物由来のスクワランはオリーブ油由来のタイプです。
ラヴィステラで使用しているスクワランはオリーブ由来のものです。
7.ミツロウ
保湿クリームやマスカラ、リップグロス、リップクリームなどによく使用されます。こちらは蜂蜜を原料としているため、ヴィーガンコスメには使用されません。
ヴィーガンリップクリームの場合、ミツロウの代わりに植物由来のキャンデリラロウがよく使用されています。
8.シルク
蚕から得られるものです。
シルクは蚕(かいこ)から作られます。
蚕とはカイコ蛾の幼虫のこと。
蚕は一生の間に、卵→幼虫→さなぎ(繭)→成虫(蛾)と変化を遂げます。
平均的な蚕は一度に何千もの卵を産みます。したがって、蚕が卵から孵化し始めると、膨大な数の蚕が発生します。
農家は彼らが彼らの繭に身を包むと、彼らの繭と一緒に蚕をお湯に入れます。(糸にダメージを与えないために、 繭のなかにいる蚕を生きたまま茹でるか焼きます。)
次に絹の糸を分離し、それらを糸に縛り付けてから、生の絹としてリールに巻きます。
9.コチニール色素(カルミン色素)
エンジ虫をすりつぶして得られる色素で、赤色の着色料です。
天然色素として、ナチュラルコスメやオーガニックコスメでは非常によく使用されています。
いかがでしたか?
意外と知られていないものも多かったのではないでしょうか。
いずれも天然由来として多くのオーガニックコスメやナチュラルコスメに使用されることの多い成分。
化粧品を選ぶ際には、成分表にこれらのものが入っていないかチェックしてみてくださいね。
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