化学合成成分だらけでも【無添加コスメ】と名乗れる理由
【無添加コスメ】と聞くと、多くの方は
お肌に優しい
有害なものが入っていない
ナチュラル
安心・安全
そんな印象を持つのではないでしょうか。
その無添加化粧品の裏面表示を見たことはありますか?
実はほとんどに石油由来の化学合成成分が使用されています。
今日は、まぎらわしい化粧品表示についてお話します。
(株)ラヴィステラ代表取締役。JAMHA認定ハーバルセラピスト、AEAJアロマテラピー検定1級、JOCA認定オーガニックコスメアドバイザー。ハーブ、アロマテラピー、ヴィーガンコスメ講師としてスクールを運営。お肌と地球に優しい化粧品を広めたいという想いから、ヴィーガンコスメブランド「ラヴィステラ」を設立。自ら化粧品開発に携わる。
無添加化粧品というのは【旧表示指定成分が入っていない化粧品】のこと。石油由来成分や合成成分不使用という意味ではありません。
旧表示指定成分とは、体質によってアレルギーなどの皮膚トラブルを起こす可能性のある成分のこと。
1980年に旧厚生省によって告示され、これらの成分を化粧品に配合するときには容器や包装に記載することが義務づけされました。
これが、2001年4月に化粧品製造への規制緩和がなされ、化粧品の全成分表示義務が開始されました。
全成分表示の成分は上から配合量の多い順に、一定配合量以下の成分については順不同で表示してあります。
「無添加化粧品」とは「義務づけられていた103種類にあたる【旧表示指定成分】を添加していない化粧品」だと考えて下さい。
化粧品の広告表現の落とし穴
お肌に優しいという印象をもってしまう無添加、オーガニックといった言葉ですが、無添加化粧品だけでなく、オーガニックや自然派の化粧品も以下のような違いがあります。
無添加化粧品
旧表示指定成分102種類が入っていない化粧品のこと。合成成分や石油系成分が入っていないという意味ではない。
ナチュラルコスメ
植物エキスを抽出した成分を多く使った化粧品のこと。合成成分や石油系成分が入っていないという意味ではない。
ヴィーガンコスメ
動物由来成分不使用の化粧品のこと。合成成分や石油系成分が入っていないという意味ではない。
オーガニックコスメ
日本には明確な統一基準はない。有機栽培で作られた植物がほんのわずかな量でも入っていたら記載することが可能。
合成成分や石油系成分が入っていないという意味ではないが、ナチュラルなものとそうでないものとが混在している。
海外の認証機関の中には合成成分や石油系成分の規制があるが、認証には莫大な費用と時間がかかってしまう。
いずれも天然成分100%という意味合いではないという点に注意が必要です。
ラヴィステラは、オーガニック、天然由来100%、ヴィーガンの化粧品ブランドです。こうしたまぎらわしい表示でお客様が混乱することのないよう、これからも真摯に商品開発に努めていきます。